結論的に言うと、
『脳梗塞と脳出血患者の
超早期リハビリに有効性はない』
です。
えっ!ってなりますよね、Mameoです
今回の記事では、脳卒中の超早期リハについて
詳しく説明していきますね
今までの超早期リハビリの常識
今までの常識では、
超早期リハビリの有用性は
と知られており
超早期リハの有効性は
・発症後24時間以内のリハは、発症後3カ月と6カ月では良好な傾向を認めた
と当たり前であった
2015年AVERT Lancetの研究報告
2015年Lancet(世界五大医学雑誌の一つ)に
まさかの報告がされた。
それは、AVERT Trial2015で,
『超急性期リハに有効性はない』
と報告があった
この研究は、
オーストラリア・メルボルン大学の
Julie Bernhardt氏らのグループが発表
8年間をかけて5カ国56の病院の大規模調査で
対象は、脳梗塞と脳出血
無作為化試験(究極の臨床研究)で実施
結果は、
『良好アウトカムを有した患者は、
超急性期リハ群のほうが通常ケア群よりも有意に少ない』
『死亡率は1.34倍リハビリ群が高い』

との報告でした
噛み砕くと
色々な地域の色んな人で、
しかもめっちゃ重症な人を含めて
ちょー難しいテストで調べたら
三ヶ月後には、
リハしなかった方が元気になりましたよテヘッ
ってことです。
この論文を知った時私は、
えーーーー!
マジかーーーー!
と衝撃を受けました
いやほんとに、、、
超急性期リハビリは、
『早期リハは神経可塑性を促進する』 VS 『ペナンブラの再灌流を妨害するため非効果的』
と色んな議論があるとは知っていましたが
大どんでん返しですね。
しかしその後、追加研究にて
超早期リハをするなら、
『短時間で、高頻度の介入』
と補足されていました。
今回の研究からの学び
✔️超早期リハビリの有効性についてまとめた
✔️超早期のリハビリの有効性には、メリットもデメリットもある。
✔️全身状態状態に配慮しリスク管理をした上で、早期に介入することが重要である
✔️医療は日進月歩なため
常に情報をアップデートしないといけない
今日はこれで終わりになります。
お付き合いありがとうございました。
参考文献
1 )AVERT Trial Collaboration group, et al. Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a
randomised controlled trial.THE LANCET. 4 Jul. 2015
2 )酒向正春:急性期リハビリテーションの実施状況と予後.脳卒中
データバンク2015,中山書店,2015,pp48-49.
3 )酒向正春:脳卒中データバンク2015による超急性期リハビリテー
ション11,373例の解析と AVERT Trial 2015 との比較検討 – 超急性
期リハビリテーションの世界の潮流と日本の現状
コメント